渡辺淳一氏、不正乗車を車掌に注意されてゴネる

http://watanabe-junichi.net/archives/2005/11/post_8.html

小説家の渡辺淳一氏が、新幹線の自由席券だけで指定席車に乗ってそれを車掌に注意されて逆ギレするというお粗末な話。渡辺氏は小倉→博多の短い乗車だったので退去を要請した車掌に「いいじゃないか、ガラガラなんだし」と言い、今度はグリーン車に移動。またしても車掌に注意されて「客も少ないしいいじゃないか」とゴネまくったらしい。そして車掌と押し問答している間に列車が目的地に到着。エントリーを見た限りでは指定席・グリーン席料金未払いのまま乗り通した形になっている。

氏曰く「この車掌さん、職務に忠実といったらそのとおりだが、過ぎたるはおよばざるがごとし。もう少し時と場所を考えて、自在にやって欲しいものですね。JR西日本さん。」ということらしい。

そういえば、JR西日本福知山線事故から八ヶ月が経っている。そして今月は東武鉄道で運転室に自分の子供を招き入れた運転士が懲戒免職になってブログ界隈でも話題になったばかり。今回のケースでは車掌は当然の職務を果たしただけであって、非難される謂れはこれっぽっちもないはず。それが短い区間だったとしてもだ。東武鉄道のケースから鑑みればむしろ当然。企業のコンプライアンス、特に鉄道業界ともなればそれは身内だけではなく規則を守らない乗客にも容赦無く及ぶということだろう。

しかし小説家、しかも失楽園で相当儲けたほどの御仁が指定席券やグリーン車券を買わずに居座る辺りはかなりセコイし、脱線事故でのイメージダウンに苦しむJR西日本に対する当て擦りはいかがなものかと思う。あの事故以来、現場の社員に対する悪質な嫌がらせが多発しているという現状を見ると、渡辺氏の行為はより悪質ではないだろうか。

とはいえ、自由席と指定席の区別もつかず、車掌に移動を要請されると逆ギレする客は渡辺氏以外にも多そうだ。以前テレビで放送されていた新幹線の車掌のドキュメント番組でもそんな客が出てきて、しかもオバサンで年甲斐も無くヒステリーを起こして周囲の乗客や車掌を辟易とさせていたのを観たことがある。指定の料金も払わないでおいて客扱いしろ! というのだから困ったものである。

■参考ブログ
[東武鉄道]運転室に息子入れたら、馘は当然(多摩急行電氣鐵道之電網日誌)
http://tama-exp.seesaa.net/article/9214063.html