アラモード北原氏が被告の裁判は休廷

今日、東京地裁日本ユニセフ原告、アラモード北原氏被告の損害賠償請求の第一回目の口頭弁論*1が予定されていたので、その裁判に傍聴しに行ってきたんだぜ。

……がしかし。開廷五分前に書記官らしき人が法廷前の張られていたスケージュールに該当法廷に線を入れた。もしや……と思いつつそのまま傍聴席で座っていたら、裁判は開かれずじまい。別の案件が淡々と進んだ次第。どうやらアラモード北原氏の謝罪文と記述の削除を受けて日本ユニセフ協会は提訴を取り下げた模様。後は当事者間での交渉となるのでアラモード北原氏が公表しない限りは闇の中でしょうなぁ。

これで法廷闘争としてのアラモード北原事件は終息。しかし氏の謝罪文を見ても明らかだけども、この事件はスラップ訴訟でもなく、日本ユニセフ協会は被害者であり、アラモード北原氏は加害者であることが確定したわけだ。

ちなみに俺以外のそれらしき人は見当たらず。前回の法廷は六人ぐらい居た、という話ですがその末路は寂しいだった。

ちなみに人生勉強とばかりにいくつかの法廷を傍聴させてもらったのだけど、本件を扱う予定だった裁判官は結構ズケズケと言う人で*2、原告の証拠が不十分だとかなり鋭い指摘も飛んでいた。もし仮に裁判が続いていればアラモード北原氏に対して鋭い指摘や、場合によっては叱責が飛んでいたものと思う。こりゃネットの屁理屈は通用せんぞ……と思った次第。

裁判甘くみちゃアカンですね。原告側の証拠が不十分だとマジで裁判官は原告側を責めます。物事の善悪を法的に決めるのだからこれは当たり前の話だけど。

何しろ裁判の傍聴なんて初めてのことで、民事の法廷ってこういうもんなんだな、と思いつつ東京地裁を後にしましたw ちなみに、霞ヶ関駅の広告にはアグネス・チャンマイクロソフトと組んで慈善事業をしている旨の広告が。

世間的に見て慈善事業を続けているアグネスとどこぞの骨とも知らぬ、ケーキバイキングを食べ歩くだけのDQNデムパ、果たしてどっちの言うことを信じるのだろうか。それを暗に見せ付けられた気がしますナ。もっとも俺にゃあんまし関係の無い話だが。

後コメント欄に書き込みしてくれたてんたま氏ややはりこの件を追うブログでも指摘されていたけど、ツイッターではいまだに日本ユニセフ協会と国連ユニセフ本部は無関係の組織であるというリツイートされ続けているようで、またうちにTB送ってくれたid:bogus-simotukare氏のエントリーでは例の「紙の爆弾*3でもアラモード北原事件を取り上げて、そのような記述があったようだ。

氏がブログやサイトに上げた敗北宣言と日本ユニセフ側への謝罪文をみれば、また両者の関係に関しててんたま氏のレポートなど調べれば分かることを、彼らはどうしてしないのか? アラモード北原氏が提訴されて、公判維持を断念して謝罪した有様を見たのか? 下手すれば次はツイッターで放言している連中が訴えられる可能性も決してゼロではなく、そう遠くないうちに第二第三のアラモード北原事件が起こるのは間違いはない。

そんなことばかりしてると、アラモード北原氏もそうであったように法廷に立たされてから、そして規制反対運動の味方だと思っていた有名弁護士から受任拒否され、叱責されるその時になって初めて事の重大さに気づくことになるんだぜ。損害賠償請求訴訟を抱えたら勤め先にもバレて充分な解雇理由にもなるし敗訴すれば口座凍結もあり得る。捨てるものが何も無いニートだとしても同居する親族にバレれば親戚一堂が集まっての家族会議モノだろう。

生ぬるいネット上のご同類との傷の舐めあいと自分にとって都合のいい情報の拾い食いに終始しているそういう規制反対派の人たちは、リアルな法廷の厳しさを想像できないのかも知れない。

アラモード北原事件から教訓を学ばない、それどころか無かったことにして学ぼうともせず、同じ愚行を限りは規制反対運動に明日はない。と俺は思うのであった。

*1:どうも二回目ではなく一回目だったようです?

*2:日本ユニセフ側の準備不足を裁判官が指摘したという話も、さもありなんといったところっす

*3:しかしこの雑誌まだあったんだな……もっとも俺は書店店頭で一度も見かけたことが無いのだが