まだまだ都条例界隈をほじくってみるぜ

最近話題の「在日特権を許さない会」が都条例改正案に反対の動きあり、なんて話をツイッター辺りで耳にしてきたのだがw 規制反対派の中に過激が言動をしている人はとりあえず在特会ネトウヨにしとくか的な動きならカマヤン氏もネトウヨだわなw まあソースがはっきりしないのでそういう噂もあるという程度で*1



で、例の今回の非実在青少年を含む都条例改正を推進している警察官僚の倉田潤氏が以前、鹿児島県警本部長だった時に「志布志事件」に関わっていたとの話を耳にしたのでググってみました。

鹿児島県警、冤罪事件、倉田潤ググるとトップにくるのがカマヤン氏とか、反オタク議員リストメモとかその周辺のブログばかりで全然第三者立場からの情報が取れない。
反オタク議員リストメモ以外の大半の周辺ブログでは「倉田潤氏が鹿児島県警本部長だった時に志布志事件が起こってそれに関わっていた」という主張で一致しているわけですが、県警本部長っていちいち県警本部の指揮下にある各署が携わる事件捜査に首突っ込んだり陣頭指揮を執ったりするんスかねぇ、と。余程の重大事件ならともかく。

以下カマヤン氏のブログから引用。

因みに東京都の非実在青年規制を推進している首謀者である倉田潤青少年・治安対策本部長は、あの鹿児島で起きた志布志事件の時の鹿児島県警本部長でもある

志布志事件って、田舎の平和ボケしてロクに犯罪捜査したことのないような警察官が功を焦ってやっちまったみたいな、そういうイメージがあったんだけど県警本部長が関与する程の事件だったんですかねぇ。

いや当時の県警本部長であれば関わっていなくとも当時の責任者である以上は冤罪を作り出した責任がある、という論調なら分かるんだけど、事件そのものに関わっていた! その冤罪を作り出してのうのうとしている倉田潤が今回の都条例改正を後押ししている! という主張しているのでそこんとこが引っかかるわけだな。

志布志事件を追っているもう一人のブロガーが作家の大石英司氏。彼の方が警察官僚に詳しそうなのでこっちのソースを見てみると事件当時の県警本部長は「稲葉一次」とある(ソースはこちら)。倉田潤氏が本部長で事件に関わっていたと主張するカマヤン氏とは情報に食い違いが見られるわけだけどもどうなんだろう。

ますます分かんねぇナ。鹿児島県警本部長って二人いたの? それとも事件中に交代して後任が倉田潤氏だったのか。二人の名前でググると二人とも警察官僚で地方を転々としていることだけは分かったけど二人が同時に関わる情報ってのは見つからなかった。





と色々とググって調べてたら、事件時(2003年)の本部長が稲葉一次氏、その後、冤罪疑惑が出てきた2006年頃に鹿児島県議会で「自白の強要はなかったと聞いている」と答弁したのが事件後にやってきた後任の倉田潤氏だったようで、倉田氏は直接事件当時に関わったわけではない。

で、ここでおさらい。カマヤン氏のブログによると

因みに東京都の非実在青年規制を推進している首謀者である倉田潤青少年・治安対策本部長は、あの鹿児島で起きた志布志事件の時の鹿児島県警本部長でもある

カマヤン氏内の記事もツイッター辺りからの引用のようですが、上記の事実と照らし合わせると倉田潤氏は志布志事件の時の県警本部長ではないことになるのでこの一文は明らかなミスリードなんじゃないかなぁ。当時の本部長は稲葉一次氏だし。倉田氏が志布志事件に関わるのは事件から三年近く経って冤罪が疑われた後に召喚された県議会での答弁だけ。

倉田潤氏が志布志事件に関わっていた、というカードはこれからも使っていくのならここら辺どうにかしないといけないと思うんだけど。その後の県議会の答弁に問題があった、なら構わないけど直接事件に関わっていたという関連付けはこれだけでは無理だろうと、俺は思うのだが。端から見てると倉田潤氏は前任者時代の不祥事の尻拭いをさせられたに過ぎないようにも見える。

ちなみに前任の稲葉氏は関東警察局に異動した後で冤罪判明後に厳重注意処分を受けていています。当然、事件当時は鹿児島県警本部長ではなかった倉田氏は処分は受けていないのは半ば当たり前ともいえます。

※追伸

倉田潤氏が志布志事件に関わっていたという情報を出していたのはカマヤン氏ではなく、ツイッターでフジヤマ ガイチ氏なる人物が出していたようです→ソース

*1:自分的には田中芳樹氏が反対署名に加わったというものが全くソースが無くて……といった按配で気になってはいる。