リフレクター・ビットについて

リフレクター・ビットが反射シールドなどと思い込んで得意げになってるアホがいるようなのでガノタの立場からこいつの解説をしておきたい。

MRX-010サイコガンダムMkIIの装備であるリフレクター・ビットとは、言ってみればファンネルやビットのIフィールド版で自分が撃ったビームを偏向させて、別方向にビームを飛ばして敵機を攻撃するという使用を想定している。不意打ちや、ミサイルのように自分で曲がれないビームを誘導するための装備である。もちろん使用方法如何では敵のビームを跳ね返すことも出来るだろうが、予測不能な複数の敵機の挙動や精神が不安定な強化人間パイロットを見ればあまり現実的な使い方ではないように思える。それこそアムロ・レイクラスのNTパイロットでないとそうした使い方は不可能だろう。後の歴史にこの手の装備が出てきていないことから見ても、使い勝手は悪かったのかも知れない。

リフレクター・ビットとはあくまで自機や味方機が放ったビームを偏向させて攻撃に用いるものであり、間違っても反射シールドなどという安易な言葉で括れない装備だと言える。

(ちなみにZガンダム劇中ではリフレクター・ビットは登場せず、ガンダムZZに再登場した際も使われなかった)

同様の武装としてエゥーゴ側で開発されたMSA-0011Ex-Sガンダムもリフレクター・インコムを装備する。これは上の有線版でIフィールドを発生させることでやはり自機が放つビームを偏向させて敵を攻撃するものだ。ものが小さく、MRX-010が装備するビット以上に防御用途には向かないだろう。

ちなみにF91Vガンダムに出てくるビームシールドは敵のビームを受け止められるが、跳ね返すことは出来ない。ビームを跳ね返すのはIフィールドを形成できるものに限るらしい。