拉致問題とVAWW-NET

更に大石英司氏は、拉致問題と一連の民衆裁判問題を同列に語るなと申されている。さて一体どこの誰が同列に語っているのだろうか。今回の騒ぎでVAWW-NET朝鮮総連の関係を暴く役割を果たした殿下氏のブログや西村幸祐氏の酔夢ing voiceでも、この二つの問題を同列に語っているわけではないと思いますがどうでしょうか。

殿下氏(http://blog.goo.ne.jp/takkie0516/)にしろ、西村氏(http://www4.diary.ne.jp/user/401628/)にしろ、対北鮮・拉致問題に関するエキスパートです。当然、敵方である朝鮮総連についてもかなり精通している。
となると、当然、拉致問題以外の従軍慰安婦問題や民衆裁判といった裏に総連が煽っている問題についても追求するのは当然の話。話が総連のことになるとすれば、関連して拉致問題にも触れることはあるかもしれないが、特に殿下氏のブログを見ている限り、拉致問題と民衆裁判を同列に語っている様子は一切見られない。むしろ殿下氏は全く別の事案として追求していることは見ても分かる通りだ。
たまたま、拉致問題を追及していた人たちが、民衆裁判から噴出した問題にもたまたま追及した。そういうことなんじゃないかと。特におかしいこととは思えないですね。

同列に語るなというのは、拉致問題に関わっているジャーナリストやネット右翼は、民衆裁判問題に関わるなというこなのか、大石氏の文章を見ても正直、分かりずらい。また下司の勘繰りと言われるのを承知で、ただ難癖をつけているようにしか見えないのが正直な感想ですな。大石氏ももう少し、冷静にあなたの言う「ネット右翼」という人たちのブログを見ていく必要があると思いますよ。

北鮮という問題を見た場合、拉致問題、人権問題、核問題、在日問題、歴史問題といういくつかの切り口からでも語れると思うんですよ。人それぞれ、別の攻め方があっていいわけで。どの問題も北鮮の体制に繋がって行くのであればどうしてもリンクするし、問題を追及する人たちが複数の問題を攻めていくのは、ごく自然な成り行きではないですか。むしろ色々な切り口で分散して攻めていった方が、最初に大石氏が懸念していた同調圧力にはならないかと。でもこれをやっちゃうと今度は同列に語るなだもんな。一体どうしたらよいのやら(w 

大石氏のブログのTB先には、拉致問題から従軍慰安婦問題に絡む民衆裁判にまで戦線拡大してはならないと、大石氏の警告をそう捉えている人もいるようですが、ジャーナリストなり、ネット右翼なりがいくつかの問題を同時進行で追求するということがまるでいけないというのは、違うんでないかと思います。
ましてや安倍氏ともなれば、拉致問題だけにかかりっきりでも相手はVAWW-NETピースボートまで動員して攻撃を仕掛けてくるわけで。どうしてもそれ以外のことにも発言しないといけなくなる。同列に語るなってのは、かなり論点がズレているような気もします。