ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

(公式サイト)
http://www.ultraman-movie.com/

先日の日記でも触れた通り、ついにウルトラマンメビウスウルトラ兄弟の映画が封切られたので観に行きました。前評判はかなり良いですね。

感想はズバリ正直、面白かった。ウルトラ兄弟のためと、ウルトラ第二期世代をリアル体験した世代と、ウルトラ兄弟の共闘をリアル体験できなかった世代のための映画というぐらいに面白かった。もう理屈とかそういうの抜きで面白い映画だった。

ちなみに僕の世代は幼年期にウルトラマンの新作が放映されていない時期で、かろうじて早朝に再放送をやっていたぐらい。でもそんな朝早く起きれなかった僕はウルトラマンの再放送なんてまず見れなかった。

そんな僕はウルトラ大図鑑系の本やムックでウルトラ兄弟の設定を知った世代でもある。本に載ってるスチールと文章設定だけで初代から80までの情報を仕入れていた。ウルトラ兄弟が義兄弟で、父と母の実子がタロウでセブンとは従兄弟、レオとアストラはL77星雲出身だけど地球防衛での功績が認められてウルトラ兄弟入りしたこと、80が初代マンから技を教わっていたことを知った。
だから僕にとってはウルトラ兄弟という存在は伝説や神話のようなものだった。僕と同世代にはそういった思いを秘めている人が案外多いのではないだろうか? 今ではDVDが普及して気軽に過去の作品を観れる環境だけど僕の頃はようやくレンタルビデオ店が出てきた頃で、ウルトラマンシリーズをすべて観れるという環境ではなかったのだ。

そういう意味では、ウルトラ兄弟をリアル体験できなかった、その時、地球を守るために任務についたウルトラマンが幼年期にいなかった世代のための映画だと思った。
後半戦、ピンチに陥ったウルトラ四兄弟とメビウスを助けに長兄のゾフィーと、末っ子のタロウが駆けつけたけど、これもいい。ゾフィーは長男としての貫禄を漂わせ、今まで助けられてばかりだったタロウが今度は兄貴たちと、自分が育て上げた後輩メビウスを助けるという展開も良かった。タロウは声がマクガイバー(あるいはジャッキー・チェン)だったがこれもそれほど違和感はないし、何より出番が少ないけど人気者の存在感は抜群だった。やっぱりタロウはいつの時代でも人気者だ。

タロウの人間体の東光太郎、レオとその人間体のおおとりゲンと弟のアストラ、80と人間体の矢的猛が出てこなかったけど、それでも充分なぐらい面白い映画だった。もし次の映画があるなら、篠田氏、真夏氏、長谷川氏も揃ってウルトラ10人兄弟として強大な悪に立ち向かって欲しい。

ちなみにもう一回、映画観に行く予定です。