遅ればせながら「嫌韓流2」

マンガ嫌韓流2 (晋遊舎ムックシリーズ)

買ったわけですが「在日特権」や、在日朝鮮人の本国での差別的な扱いに突っ込みを入れている部分、在日の中にも現在の状況を決して良しとしない人たちがいるという部分を金田安広というキャラを通じて描いた部分は、嫌韓ネタだけの対象に不満を抱いていた層にとってもかなり評価できると思う。ある意味、在日の物語でもあるわけだ。
これを「ネットウヨの脱糞」と評するのはかなり的外れかつ、まともに読まずにタイトルだけで反応しているブサヨでしかないだろうし、その逆もしかりだ。政治の左右に関係無く、隣国の一面を深く知るためにこの本を読むべきだろう。

しかし帰化したり、本国に対して批判的な在日の方が裏切り者扱いされて、窓ガラスを割られたり、嫌がらせされたりするのはどうにかならないのか。こうした陰険な嫌がらせがあるからこそ、内部から変えていこうという人たちが現れにくいという状況を作っている部分はあるだろう。
そして、そうした在日特権を許した日本人の無知に対しても同様な批判がなされていることにも注目したい。在日特権を認めてしまったのは戦後日本の責任でもあるのだ。よく考えればごく当たり前のことではある(その責任を取るには、まずは在日特権を全て廃止するべきだろう)。
とはいえ日本政府に対して批判(それがどんなに筋が通っていようとも)の矛先を向けた途端に敵認定するバカウヨク(右翼ではなく「ウヨク」)もいるわけで……そういう連中もブサヨも同様に逝ってくれと思うわけです。